植樹祭の矛盾
足柄上郡県関連施設調査2日目です。調査の詳細な内容は、後日調査報告書にて報告します。
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足柄ふれあいの村を訪れた際、道路の拡幅工事が大規模に行われていることが気になりました。すぐに判明しましたが、来年度に行われる「第61回全国植樹祭かながわ2010」の会場へ続く道路工事でした。
早朝に、植樹祭の会場などを視察する機会に恵まれました。
私の第一印象は、国民の森林に対する愛情を培うことを目的とする植樹祭を開催するために、多くの木を伐採して道や会場を造ることは大きな矛盾ではないだろうかということでした。後日調査してみると、この道路の造成のために、本年度予算ベースで5112万円(全国植樹祭会場周辺道路整備費)が計上されています。これ以外にも会場の整備の費用や前年度にかかった費用もあります。
案内をして下さった方曰く、近隣の設備などを使えば、森林を伐採する必要もないし、その為の費用もかからなかっただろうとのことでした。
植樹祭の意義は理解できますが、このような運用は矛盾しており、陛下のご訪問に失礼のないように最大限の配慮をしながらも、よりよい開催方法の検討の余地があったのではないかと思えてなりません。