提案1:みんなに開かれた議会
「神奈川県議会 議会改革に関する50の提案」はこちら(PDFファイル)
提案1:みんなに開かれた議会
【内 容】
議会施設の見学を自由にします。また、全ての来訪者が神奈川県議会に来た際に、開放的な雰囲気を感じられるようにします。また、全ての会議を原則公開とします。
【目 的】
議会を公開し、全ての人に神奈川県議会を身近に感じてもらうこと(第1条)
会議等を原則として公開とすること(第11条(1))
【現状・課題】
○議会内を自由に見学することができません。
○議会に訪れた人が閉鎖的な雰囲気を感じます(実際に訪れた県民の意見より)。
⇒議会は県民のものです。県民が議会を自由に見学できるようにすることや、閉鎖的な雰囲気を取り除くことは、県民に身近で「開かれた議会」の第一歩です。
○一部公開されていない会議が存在します。
【手 法】
○見学ルートを作り、職員がいなくても議会内を自由に見学できるようにします。
○ホームページや議会だよりで公開されている旨を周知します。
○職員の接遇を改善します。
○見学ツアーを行います(職員の人員体制に余裕がある時期)。
○全ての会議を県民、マスコミが傍聴できるようにします。
【費用・財源】
○既存の財源内で予算の組換えで対応します。
・案内板は10~20万円程度
・見学ツアーは、帯同する職員の人件費(業務の閑散期に対応)
【効 果】
○議会の印象の向上…議会に対する印象が向上し、身近に感じられるようになります。
○県民理解の推進…県民の議会に対する理解が深まります。
【参 考】
○議会の見学が自由な議会…東京都議会、宮崎県議会他
東京都議会では、休会中は自由に議会を見学できるように議事堂内に見学コースを設けています。事前の予約も不要なため、都庁に寄ったついでに見学できます。開かれた議会の取り組みとして都民にも好評です。もちろん、都民以外であっても自由に見学できます。ホームページで自由に見学できる旨を周知しています。
また、宮崎県議会では著名人知事の当選後議会訪問者が急激に増え、見学に対応しています。来訪者が多いためか、議会職員の対応も慣れています。特に宮崎県庁自体が観光ルートに組み込まれていることも多く、職員の接遇も慣れているようでした。
写真:東京都議会の見学ルートにある案内板(上)/議場の傍聴席も出入り自由、写真では見えづらいですが、各席に案内表示(議長席、知事席等)が確認できます(下)。
○見学ツアーを行っている議会…静岡県議会、前橋市議会他
静岡県議会では、夏休みに親子を対象とした「ふれあい親子県議会教室」という取り組みを行っています。親子を対象とすることで多くの親も一緒に訪れ、多くの県民が来庁しています。なお、アメリカの州議会では議会を自由に見学できるか、またはボランティアによる議会ツアーが組まれていることが多いです。
私自身の感想ですが、議員をやっていても他の議会を訪れるのは緊張します(特にアポイントメントのない場合)。しかし、受付がありその対応が丁寧な議会は、要件を伝えやすく、漏れなく職員の方々の対応も丁寧でした。
一方で、受付のない議会は、どこが窓口かもわからず、直接事務スペースを訪れなければならず(しかも閉鎖的な空間である場合が多い)、最初は一体何者が来たのだろうという好奇の目で見られることが少なくありませんでした(議会への一般来訪者が少ないことがその一因と思われます)。