菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜共生の共創・自分らしく生きる〜

神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士。

議会改革その7~効率性の追求

●アナログな連絡手段

 神奈川県議会では、全ての連絡は郵送かFAXで届きます。その内容のほとんどがメール連絡で済む内容なのですが、メールを使えない(使わない?) 議員が少数いるため、アナログの連絡方式になっています。

 例えば、議会の開催を通知するA4一枚の紙(しかも皆が既に知っている内容)を送付するために、わざわざ封筒に入れて事務所に送ってきます。107名×郵送費+人件費がかかることになります。ざっと1回で2~3万円といったところでしょうか。年間何百通と連絡がきますから、この連絡にかかるコストは相当なものとなります。

 民間企業だけでなく役所でも、このようなことは現在あり得ません。皆が経費削減に血眼になっています。年配の社員であっても、メールが使えないようなら、覚えるように指導され、頑張ります。メールを使えないことは、社員として最低限の仕事の能力を有していないと看做されるからです。

 しかし、議会はそのような能力のない人に基準を合わせることが多いため(というよりもそのような自己研さんをしない人が議会内で力を持っていることが多い)、組織運営については5~10年程度、一般社会に遅れをとっています。議員も報酬をもらって仕事をしている立場なのですから、少しは職務意識を持って、自分の能力の向上に努めることが求められると思います。

なお、郵送・FAXとメールを分けて告知することを過去に議会局の職員に提案したことがあるのですが、告知方式を混在させることは、逆に事務の非効率を生むため、余計に経費がかかるとのことでした。ここら辺が本当かどうかも検証しなければなりません。

●職員への対応

 「先生、今からそちらに伺います」、神奈川県では議員に何かを連絡するために職員が控室にやってきます。ささいな連絡に関しても、時には複数でやってきます。もちろん、直接お会いして連絡を受けた方が良いことは、そうすればよいのですが、大半のことはそうではありません。

 県庁も広いですし、出先機関の場合もあるので、職員が会派の控室にやってくると、その職員は最低でも30分~1時間は潰れてしまいます。また、議員の中には、職員を廊下で待たせていることも少なくありません。複数の部署の職員が同時にやってくるようなことも少なくないからです。これが107名の議員に対して頻繁に行われれば、その労働力のロスは数千万円では済みません。

 私は、この職員の議員対応をルール化することで、膨大な労働力のロスを削減するべきであると考えています。

 なお、私自身は、電話で住むことは電話で、メールで住むことはメールでやり取りするようにお願いしています。また、資料等もHPで確認できるものは、できうる限りそちらで見るので持ってこないようにお願いしています。

●効率的な議会に関する提案

 以上の事例は、私が考える議会の非効率な部分の一部ですが、議員の意識と努力次第で、解決できることです。議員が「先生」と何もかもお世話してもらう現状を変えたいと考えています。

33 目的意識の高い議会運営

34 行政視察の手法の見直し

35 成果を意識した議会運営

36 政務調査費の運用方法の見直し

37 議会予算の抜本的見直し

38 議員報酬の更なる削減

39 広報媒体の効果検証・あり方見直し

40 県政調査事業の廃止

41 諸費用の見直し

42 ペーパレス化・IT技術の積極活用

43 本会議の午前開催他

44 審議会委員等の報酬廃止

45 行政職員の議会対応の規則化

46 長期欠席議員の取り扱い