菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜共生の共創・自分らしく生きる〜

神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士。

紙を減らそう!~海老名市・議会の取り組みから

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写真:左は以前のある県議の机の上、ipadで資料の山を電子化しました。

 「菅原議員、資料の内容に変更がありましたので、新しいものを持ってきました。」といって、県職員が私に十数ページになるA4の資料を手渡します。修正箇所をお伺いすると、ほんの数文字の誤字脱字や記載漏れだったりすることもしばしばです。その程度であればペンで修正を入れればよいとたいていの人は考えますが、形式や立場を重んじる議会や行政ではなかなか改善されません。

 私が2010年行った調査では、1人の議員当たりに消費される紙の量は少なく見積もってA4用紙で年間4,000枚以上になります。全議員を合わせると年間40万枚以上です。行政ではこの何百倍の何千万枚(億枚?)という紙が消費されています。

 従って、これらの紙を出来得る限り減らしていくこと(ペーパレス化)は、経費削減だけでなく、業務効率化という観点からも重要です。

菅原直敏のペーパレス化への取り組み

 私は以前から、行政から議会への情報提供を出来得る限りEメールにするように提案してきました。現在では多くの情報がEメールを通じて行われるようになりました。その結果、用紙代だけでなく、郵送やFAX送信にかかる経費や人件費も大幅に削減されました。また、昨年私が議会改革検討会議で提案した議案等のHP公開も行われるようになり、ペーパレスで議会の多くの情報を得ることができるようになりました。このようにペーパレス化の推進は、県民に開かれた議会をつくるためにも有益です。

●さらなるペーパレス化の推進を目指しています。

 しかし、本県ではこのような取り組みはまだ始まったばかりです。まだ経費節減や業務効率化の余地があります。それがipad(アイパッド)のようなタブレットPC(写真表参照)の導入です。議会や行政の主だった部署がこのような機器を導入し活用すれば、導入コストを差し引いても、中長期的には大きな経費節減及び業務効率効果が期待できます。

 先日視察で訪れた海老名市では昨年より幹部会議や議会答弁においてIpadを用いています。また、海老名市議会では議員のipad使用も可能であり、議員の調査能力向上に対する期待もあるそうです。さらに佐賀県議会では議員が全員ipadを保有し、連絡等への迅速な活用を行っています。

 海老名市・市議会等の事例も踏まえ、県や県議会でもさらなるペーパレス化の取り組みを粘り強く提案していきたいと思っています。