交渉会派
2007年度は、大志会として議会内で活動をしてまいりましたが、4月より議会内の第4会派の県政会と合流し、「県政会・大志会」として新たなるスタートを切ることになりました。県政会は県内の無所属議員による会派です。今後は交渉会派ですので、より議会内での発言の場を頂き、政策実現の機会を得ることになります。
☆ 交渉会派とは
議会には「交渉会派」という概念があります。議会内で活動を行うにあたり、1人で行動していくことも可能ですが、政策実現のためにより複数の議員でグループを組むことが通例です。これを「会派」と呼びます。
また、会派の中でも一定の人数要件を満たしたものを「交渉会派」と呼んで、人数要件を満たさない「非交渉会派」と区別されます。このような会派の区別をしない地方議会も増えてきましたが、大規模な議会では依然として「交渉会派」の制度をとる議会が多いようです。
神奈川県議会では、8名以上がその要件となっています。人数の理由は色々とあるようですが、神奈川県では常任委員会が8つあるため、全ての委員会に1人ずつ委員を送れるという理由を伺ったことがあります。
そこで、交渉会派と非交渉会派との違いをいくつか挙げてみます。
・会派の代表者の会(非公式)や議会運営委員会に代表者を送れるか否か
・総務企画常任委員会及び防災警察常任委員会に委員を選出できるか否か
・代表質問の有無
・その他、様々な議連や諸会議で出席又は発言制限を受ける
ざっと思いつくままに挙げてみましたが、イメージとしては交渉会派でないことで仕事量が大幅に制限されるということです。1年目の前半は県議会に慣れることなどから非交渉会派で不自由は思うほど感じませんでしたが、より政策実現に近づく為には交渉会派に所属することは不可欠であると判断しました。
もちろん、大会派になるデメリットもあります。例えば政党会派であれば、国の政策などのしばりを多く受けることもあります。また、大会派ゆえにある部分では個人の主張だけを通していればよいというわけにはいかなくなります。
メリットとしては、質問の回数が飛躍的に増えることが1点挙げられます。少数会派ですと、4年間に1度一般質問できればよいほうですが、大会派の若手であれば毎年できることもあります。また、私のように「安全」を1つの政策に掲げてきた議員であれば防災警察常任委員会に所属できる可能性がでてくるのは重要なメリットです。
今後、議会改革の検討の中では「交渉会派制度」自体を形式・中身を含めて再考する必要もあるとは思いますが、現状での政策実現のための選択です。会派間調整も済ませてありますので、活動自体に大きな変化はないと思いますが、より議会内で政策実現を目指せるよう努力してまいります。