議会選出の監査委員の意義その1
●不正経理、議会の責任は?
先日の代表質問で不正経理に関する議論がなされました。特に議会でも一二を争う政策通の議員の質問に対しては、知事も反問とまではいきませんでしたが、自分なりの考え方を述べ、間接的に議会の見解を問う等、大変白熱した議論が展開されました。なかなか迫力があってよかったと思います。
さて、その中の不正経理に関する知事の責任に対するやり取りで、知事が「監査委員にも責任の一端がある」とし、千葉県議会の最大会派が議会選出の監査委員の選任責任をとって報酬削減の動きがあることを紹介し、議会の責任をどう考えるのかという趣旨の答弁をしました。
これに対して、議会の中の一部の議員から、「責任転嫁をするな」といったヤジや嘲笑が聞かれました。私はこのことを少し残念に感じました。確かに、知事自身が自分の責任を棚に上げて、議会の責任に触れること自体は問題があると思いますが、議会自体にも責任の一端や問題があることもまた事実だからです。
●監査委員とは
監査委員とは、地方公共団体の財務事務や事務の執行等の行政運営が、公正で合理的かつ効率的に行われているかについて監査を行うためにおかれています。神奈川県の場合、4名おり、2名は弁護士や税理士等識見を有する者から、そして残り2名は議員から選出することになっています。