国会議員の仕事とは

　参議院選挙が終わってから、臨時会が開かれた以外は、国会ではまともな仕事が行われていません。臨時会後は、民主党の代表選で国会議員は選挙運動に出ずっぱりで、ほとんどの議員はまともな政務を行えていないと推察されます。

　国会議員の歳費は、その職務に対して支払われており、選挙活動をするために支払われているわけではありません。民間企業で会社員が仕事をほっぽり出して選挙活動を行っているようなものです。ある評論家が、「昼間はしっかりと仕事をして、空いている時間で選挙活動はやるべきだ」と言っていましたが、卓見です。

　議員の政策環境がしっかりと整備されていない日本においては、議員が選挙活動に没頭すると、その議員の職務はストップします。従って、現在、少なくとも与党の国会議員の仕事の大半は行われていません。

　野党の動きも見えてきません。与党が内輪揉めをしている時期にこそ、研鑽を深め、政策を磨く時期です。どんどん、政策提言を発信し、国民に訴えるべきです。

　多くの国難を抱えているこの時期、国会議員の多くは一体何を考えているのでしょうか。もちろん、少なからずこのような状況においても政務に頑張られている議員もいます、このような議員が多く増えることを私は国民として望みます。そして、天下国家をしっかりと語れる政治家に国のトップに立って欲しいです。

　このままでは、日本国の凋落は避けられません。