蓄電するなら電気を捨てた方がよい?~日本がドイツから学べること
今日は栃木県宇都宮に日帰りで行ってきました。
ドイツ・フライブルク市在住の環境ジャーナリストである村上敦先生の講演を聴きに行くためです。
来週より、ドイツに都市制度及び環境に関する調査に向かいます。事前勉強として、従前よりお話をお伺いしたかった村上敦先生が丁度来日されているとのことで、都合の合う日程のこの日を選びました。
話の内容はどれも示唆に富むものばかりでした。
例えば、日本では再生可能エネルギーの蓄電の研究を進めているが、ドイツでは再生可能エネルギーを蓄電するのではなく「ガス化」する研究が進んでいるとのことでした。電気のガス化とは、夜に作られた余剰の電力を水素ガスに変換し、日中の発電に改めて用いるための研究です。
ドイツと日本のエネルギー政策の比較では、ドイツが中長期の目標を設定し、目標に対する具体的な施策を実施しているのに対し、日本はその基本たる中長期の目標が存在しないなど、エネルギー政策に対する取り組みの違いもありました。
原子力と再生可能エネルギーを両方推進することは、経済合理性の観点からも相矛盾する取り組みであることも指摘されていました。
ここでは書ききれない程、様々な知見を得ることができました。