介護・福祉の施設・活動を巡る旅9件目~げんきステーション より道一休
小規模多機能型居宅介護事業所「げんきステーション より道一休(社会福祉法人敬愛会)」を見学しました。
大和市南部・福田の閑静な住宅街の中に一休は存在します。外観は見ての通り一般の住宅を転用しています。開所から8年程になるそうですが、私はこの道を通る度に一体全体中はどうなっているのだろうと気になっていました。
その後、自分自身が介護に関わるようになり、小規模多機能型居宅介護というものを知り、一休がその事業所だと知り、ますます興味を持つようになり、今回の見学の運びとなりました。
中は、まさに一般の住宅。施設管理者の方が「第二の我が家」を目標としているとおっしゃるだけあり、本当に家でした。ただ、介護事業所ですので介護に対応できるように所々改修はしてあり、2階へのエレベータもあります。
リビングに行くと11名程の通所介護の利用者さん達がおりました。みなさん笑顔で楽しそう。それもそのはず職員の皆さんも笑顔で楽しそうだからです。
しばし、利用者さん達と歓談し、居室やお風呂等、事業所内を見学しました。元々が住宅なので、各居室もアットホームでした。「こういう雰囲気が逆に落ち着く方も少なくない」とのこと。ここにも第二の我が家の理念が生きています。
お風呂は一般の浴槽を介護用に改修した為、広さは家庭のお風呂と変わりません。介護度が高い利用者さんもいるため、職員の負担も時として大きいとのことでしたが、「お風呂に入れる生活が人間らしい生活」との温かい考えの下、看護師の職員さんが入浴介助を行っていました。負担は大きいでしょうが、看護職も介助に関わる事は利用者さんの状態観察の点でも意義深いと思います。
極めつけは昼食です。職員の方が手際よく作っているのですが、これが家庭的で美味しそう。と口に出してしまったばかりに、ご配慮を頂き、私も利用者のみなさんと一緒に厚かましくも昼食を頂いてしまいました。
かやくご飯にブリ大根、汁物にさらに副菜3品。
美味しい。非常に美味しい。
これらを手際よく仕上げてしまう職員の方も凄いですし、利用者さん達もおいしいと楽しく召し上がっていました。
大和市内にはいくつかの小規模多機能型居宅介護事業所がありますが、一般の家を転用しているのは現在のところこの一休のみです。
空き家の増加が叫ばれる中、各家庭の介護力を上げる為には、地域の住宅街の一般宅を小規模多機能型居宅介護事業所に転用することは、費用面からも実体面からも大きな可能性があると私は考えています。
改めて、創意工夫こそが小規模多機能居宅型介護の真骨頂と感じた見学でした。
対応してくださった池田さん始め職員のみなさん、ありがとうございました!!
大和市内訪問施設・活動:5件
大和市外訪問施設・活動:4件
千里の道も一歩から