菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜千里の道も一歩から〜

菅原直敏(神奈川県議会議員)議会報告ブログ〜共生の共創・自分らしく生きる〜

神奈川県議会議員菅原直敏の議会報告のブログです。神奈川県大和市選出。無所属。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士。

第93回スクエア

第93回スクエアを開催しました。

今日頂きたご意見の中に、学校給食において米飯の回数を増やしてはどうかというご意見を頂きました。昨年の6月定例会において、同僚の松尾議員がその件について質疑を行っていますので、その抜粋をご紹介します。

私としては、様々な点で、米飯の回数を増やすことは検討に値するのではないかと考えています。

↓↓以下抜粋↓↓

【松尾議員】

最後の質問は、学校給食についてです。

  本県では、このたび、神奈川県食育推進計画「食みらいか

ながわプラン」を策定しました。今後はこのプランの中に位置

づけられた目標達成の実施段階に入っていくわけですが、その

中でも、偏った栄養摂取や朝食の欠食などの食生活の乱れ、さ

らには肥満傾向など、子供たちの健康を取り巻く問題が深刻化

している中において、毎日食べる学校給食の位置づけはとても

重要であることは言うまでもありません。

  ご存じのとおり、学校給食は終戦直後の食糧難の中で、ア

メリカやユニセフなどの援助によりまして、パンとミルクで成

り立ってきた経過があり、当時としては本当にありがたいもの

であったとお聞きしています。そして、日本が経済成長してい

く中で、昭和51年からご飯が学校給食制度上に明確に位置づけ

られ、昭和62年には当時の文部省から米飯の回数は週3回を目

標にするという通知が出されまして、米飯の提供回数は昭和62

年当初の週2.3回からだんだんと増加し、現在では全国平均で

週2.9回になりました。

  しかしながら、本県の学校給食の米飯回数は、平成17年度

が2.1回、平成18年度が2.3回と、国の示す週3回に遠く及ばず

、全国都道府県中最下位となっています。パンがすべて悪いわ

けではありませんけれども、パンを主食とした場合、マーガリ

ンやジャムや砂糖がつき、また副食にはいため物や揚げ物とい

うように、油や砂糖を多く使う傾向があります。肥満者が増加

し、子供の生活習慣病がふえる傾向がある中においては、給食

についてはできるだけ脂肪摂取量が少なく、カロリーの低いご

飯に和食のおかずのほうが適切ではないかと思います。

  そして、パンの原料である小麦の自給率は日本で13%です

ので、その面から見ても好ましいものではないと思いますし、

最近の小麦の高騰によってパンの値上げも予想されています。

  また、地産地消を本気で取り組むことを考えた場合、神奈

川県の生産量の多い野菜はダイコン、キャベツ、ホウレンソウ

で、かながわブランドの食材では、横浜の小松菜、三浦のダイ

コン、わかめ、しらすなどが挙げられます。これらの県内の食

材を利用するためには、パンよりもご飯に合うメニューが考え

られるのではないでしょうか。

  全国で、完全米飯給食を実施している学校が少しずつふえ

てきていますが、導入当初は、ご飯に合う和食のおかずは子供

が食べ残すのではないかという不安があったそうです。しかし

、実際はパン食のときより食べ残しが減ったという報告が多く

、また、貧血で倒れる児童が減った、子供に落ち着きが出たな

ど、副次的な効果もあるとお聞きしています。

  そこで、教育長にお伺いいたします。

  本県の学校給食の米飯回数は、昭和62年に国が示した週3

回に遠く及ばず、平成17年度が2.1回、平成18年度が2.3回とい

う全国都道府県中最低となっていますが、こうした現状をどの

ようにとらえられておりますでしょうか。また、脂肪摂取量を

抑え、日本型食生活を推進するため、神奈川県において、学校

給食の週5回の完全米飯を目指すべきであると考えますが、教

育長のお考えをお伺いいたします。

【教育長】

学校給食についてお尋ねがございました。

  まず、本県の米飯給食の実施状況についてどうとらえてい

るかというお尋ねでございます。

  米飯給食はさまざまな食材や料理と組み合わせやすく、子

供たちにとって栄養バランスのとれた食事であり、また、日本

の食文化の継承を図る上でも大変意義あるものと認識しており

ます。このため、県教育委員会では、これまでも学校給食の実

施主体である市町村教育委員会に対し、米飯給食の推進につい

て働きかけてまいりました。しかしながら、本県の実施回数は

少しずつ増加しているものの、平成19年度現在でも週平均2.5

回にとどまっております。

  議員からもお話がありましたように、米飯給食は子供たち

の食習慣の改善のためにも有効でございますので、市町村教育

委員会には米飯給食の実施回数をさらにふやしていただきたい

と考えております。

  また、学校給食の完全米飯を目指すべきではとのお尋ねが

ございました。

  これまで米飯給食の実施回数がふえない理由の一つとして

、市町村教育委員会からは経費面や給食準備の面などに課題が

あると伺っております。そこで、県教育委員会といたしまして

は、改めて市町村教育委員会や保護者の皆様に米飯給食の意義

を理解していただけるよう働きかけ、まずは国の通知目標であ

る平均週3回以上の実施を目指し、市町村教育委員会や給食関

係者と協議しながら取り組んでまいりたいと考えております。

【松尾議員】

学校給食について1点再質問させていただきたいと思います。

  目標をとりあえず3回ということで、教育長、ご答弁あっ

たかと思いますが、先ほど質問の中でも申し上げましたとおり

、昭和62年に既に3回という目標を目指して取り組んでいただ

いているはずでございます。その間、まだその3回に到達して

いない中で、今のご答弁ではちょっと納得のいかないところが

ございまして、ぜひそれ以上を目指すという意気込みを教育長

としてもお持ちでやっていただきたいと思うものですから、そ

の点、再質問させていただきます。

【教育長】

米飯給食につきましては、先ほどご答弁したように、大変意義

があるものというふうに考えておりますけれども、給食の実施

主体である市町村教育委員会、さらには保護者の方々、それか

ら、これまでも長く携わっていただいている給食関係者、そう

いう方々の理解を得ながら進めていく必要がある。先ほど、ご

答弁の中でも協議しながらやっていきたいというお話をさせて

いただきました。

  私としては意義があるというふうにとらえておりますので

、きちっとやっていきますけれども、多くの関係者、特に保護

者や市町村、実施主体のご理解を得ながらやっていかないと、

これは成り立ちませんので、意義を認めつつ、しっかりと取り

組んでいきたいということで、当面2.5回と、まだ0.5回も平均

で差がありますので、3回を目指していきたいと、こういうご

答弁をさせていただきました。

  ご理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたしま

す。