藤沢のスティーヴ・ジョブスに会いました。
写真:真ん中の方が本白水智也さん、右は久坂誠治県議
同僚の久坂誠治議員とフジサワネットを訪れました。同ネットのディレクターである本白水智也さんのお話をお伺いするためです。会派運営について私の持っていた問題意識を解決するために、広報・IT担当の久坂さんに本白水さんとのアポ取りを指示したところ、指示から10分もせずに面談が決まったというなんとも気の早い調査でした。やり取りは全てSNSで完結です。
内容は動画配信の技術論とSNSを中心としたITの社会への影響についてです。前者については、会派や私自身が今年度より始めた取り組みであるSNSを用いた意見交換会の動画配信の技術向上の指導を受ける内容でした。私もITについては比較的知識のある方と思っていましたが、やはり日進月歩、目からうろこの話ばかりでした。
しかし、私がもっと素晴らしいと思ったのは本白水さんの「感性」です。彼は現在仕事として政治関係の動画配信も請け負っていますが、元職はIT関係のお仕事であり、フジサワネットを始める2年前までは政治について取り立ててコネクションがあったり詳しかったわけではないにも関わらず、彼から発せられる発言には今の政治の本質を突く内容が多くありました。
例えば、彼は一度配信した動画のアーカイブ(録画記録)はネット上に残しておくべきだと言います。例え、政治家にとって不都合な内容があったとしてもです。その心は、今の時代に情報を隠し続けることはできないですし、何よりもそれに耐えうる人間こそが政治家になるべきだということです。
また、政治家のセルフブランディングの視点もかなり詳述されていました。
彼の発している言葉は、実は特段目新しいことばかりというわけではなく、一般化してみると広く企業や企業人が取り組んでいることなのです。つまり、その一般的な感覚で政治の問題の本質を言い当てているところに私は共感を覚えました。
今年亡くなったスティーヴ・ジョブスは、iphoneやipadという「マシン」を作ったからすごいのではなく、社会が何を必要としどのようなものを作っていけば社会を変革できるのかと言う「感性」を持っていたからに他なりません。技術的なことだけ考えればiphoneに特段目新しい技術はなく日本の大企業であれば問題なく作れる代物です。
そこで、私と久坂さんが本白水さんにつけた敬称が「藤沢のスティーヴ・ジョブス」です。
いずれにせよ、有意義な時間でした。
いくつかの胸のつかえがとれました。
久坂さんのインタビュー映像はこちら。
なお、フジサワネットの取り組みは、総務省わがまちCMコンテスト最優秀賞や鵠沼海岸映画祭グランプリ受賞及びマニフェスト大賞・最優秀コミュニケーション賞という形で評価されています。
写真:意見交換は和やかに進む